いつやるべき?子供の歯の矯正の時期と治療法をご紹介!

日本では、海外ほど予防歯科や矯正歯科の意識は高くありません。しかし、お子さんの将来の歯の健康を考え、歯科治療にかかる医療費を削減したいと思うのであれば、子供の頃に歯の矯正を行うことは大きな意味があります。そこで、子供の歯の矯正をすべき時期や治療方法、子供の頃に矯正治療を受けることの意味について解説します。

子供の歯を矯正するメリット

子供の頃に歯科矯正を受けることのメリットは、主に以下の3点です。

虫歯や歯周病のリスクを下げる

悪い歯並びを改善することは、「虫歯」や「歯周病」のリスクを下げることにつながります。元々、歯並びが悪い事そのものが、虫歯や歯周病の原因になるというわけではありませんが、歯並びが悪いと歯磨きが行き届かない部分が出てきてしまいます。

歯並びが悪いということは、歯並びがでこぼこであるということです。この状態で歯磨きをしても、どうしても磨き残しが発生してしまいます。磨き残しは歯垢から次第に歯石に変化し、通常の歯磨きでは取り除くことができなくなります。歯垢や歯石の中には虫歯や歯周病の原因菌が潜んでおり、歯や歯茎の健康を脅かす存在となります。毎日歯磨きしていても磨き残しが生じやすいのでは、どうしたって虫歯や歯周病の予防が難しくなります。

見た目のコンプレックスを解消する

機能的な問題は別にしても、歯並びが悪いと見た目に良くないため、コンプレックスの原因になります。特に子供世代となるといじめの原因になる可能性もありますし、お子さんの健やかな学校生活を守るためにも見た目の悪さは解消してあげたいところです。

歯並びの悪さがそのまま成長しても残ってしまうと、いつまでもコンプレックスを抱え続けることになります。特に仕事で人前に出る機会が多くなるにつれて、コンプレックスの影響は大きくなります。よほどのことが無い限り、歯並びの悪さが見た目においてプラスに働くことは、まずないでしょう。

将来的な歯の治療費を抑えられる

歯並びの悪さには他にも「発音や咀嚼に障害をもたらす」「かみ合わせの悪さで頭痛や肩こりなどの症状をもたらす」といったデメリットがあります。そのような症状が現れていて、大人になっても歯並びが改善していない人は、歯科矯正をすすめられます。

子供の頃に歯科矯正を受けるのと、大人になってから歯科矯正を受けるのでは、後者のほうが高額な治療費がかかるといわれています。なぜなら大人になってからの矯正では抜歯や手術を伴うケースがあるからです。

歯並びの悪さに顎骨が深く関わっている場合、外科手術をしなければ歯並びを改善できないことも多いのです。子供の頃であれば顎の成長を促す方向で治療を進めることもできるため、治療費の総額が安くすみます。しかも歯を抜かずに矯正治療を進めることも多いのです。

将来的に歯科矯正を受けることを想定するのであれば、費用が安くすむ可能性が高いうちに治療を受けておいたほうが良いでしょう。

子供の歯は矯正しなくても問題ない?

子供の歯並びに関しては、成長とともに自然に治っていく印象も無くはありません。実際、顎の成長とともに歯並びが改善される可能性もゼロではありませんが、歯並びが悪いと感じたら子供のうちに矯正治療を受けることをおすすめします。

子供の歯並びの悪さは、自然に治ることは滅多にありません。軽度なものが自然に治る可能性はありますが、悪化する可能性もあるのです。軽度なうちに矯正をすれば短期間で改善できる余地があるのに、悪化させてから矯正治療に入るのでは時間もコストも段違いにかかってしまいます。

自宅で可能なこととしては「予防」が中心となりますが、頬杖や舌の癖などによる歯並びの悪化を防ぐことはできても、歯並びを良くする方法は基本的に歯医者で治療を受けることだけです。何らかの方法で力を加えて無理やり歯を動かすことはできるでしょうが、正しい歯並びにすることは難しく、むしろ歯の健康を害する結果になることがほとんどです。

子供の歯の矯正タイミングと矯正方法

子供向けの歯科矯正には、大きく分けて2つの時期があります。それぞれにおいて矯正の方向性や、矯正方法が異なります。

小児矯正には2つの時期がある

小児矯正は、乳歯が残っている状態の「第1期」と、永久歯が生えそろった後の「第2期」に分かれます。矯正を開始する時期がどちらに該当するかによって、矯正治療の方針も大きく異なります。

乳歯が残る第1期の小児矯正は、歯並びを改善することよりも「顎骨の成長を促す治療」に重点が置かれています。この時期は骨の成長も途中の段階であり、促してあげることで永久歯が生えそろった時に十分なスペースを確保しやすくなります。その特性上、この段階のみで歯科矯正が完了するのではなく、次の第2期と合わせることで歯並びを改善します。

用いられる矯正方法ですが、まずは「床矯正」が挙げられます。これは主に上顎の内側に樹脂製のプレートや金具を取り付けて、顎骨を外側に広げる方法です。これによって顎骨の外側への成長を促し、永久歯が生えそろった時の歯のスペースを確保します。器具の種類によっては自宅で取外し可能なものがあり、主に夜間に装着するタイプとなります。

また、「ムーシールド」などのマウスピース矯正も用いられます。これは主に「反対咬合(受け口)」の早期治療のために用いられます。これも小さなお子さんの負担を考えて、夜間に装着して矯正していくタイプの器具となります。

永久歯が生えそろった後の第2期の矯正治療では、既に顎骨の成長はほぼ完了しているため、第1期と同じアプローチはできません。そのため、大人の歯科矯正と同じくワイヤー矯正やマウスピース矯正によって歯並びを改善していきます。不正咬合の度合い次第でもありますが、透明で目立たず、自宅で取り外しも可能なマウスピース矯正がおすすめです。

「大人の矯正治療と同じなら、子供の頃から矯正しなくてもいいんじゃないの?」と考える人も少なくありません。しかし、子供の頃から矯正治療を開始すれば、大人になってからの矯正治療と比較して治療期間が短くなる可能性が高いのです。また、大人になってからよりも子供の頃のほうが歯医者への通院の時間を確保しやすいというメリットもあります。

早めに歯医者で診てもらうのがベスト

ここまで読んでみると、第1期治療だと根本的な治療にならないことが多い、第2期治療だと大人の矯正治療と変わらない部分が多いという結論にいたった人が少なくないと思います。結局のところ、お子さんの歯並びの悪さを、どの時点で歯医者に診てもらうのが良いのかわからないのではないかと思います。

この点については、歯の素人では何とも判断できないというのが結論となります。というよりも、仮にベテランの歯医者であっても、実際に歯並びを見てみなければ何とも言えないというのが現状です。お子さんが何歳であり、その歯並びがどうなっているのか、顎骨の状態はどうなっているのか、歯の大きさと顎の大きさの関係はどうかなど、総合的なデータが無ければ明確な判断はできません。

重要なことは「早めに歯医者を受診する」ことです。できれば乳歯が生えた頃に歯医者で診てもらえば、適切な治療タイミングや様子見の判断がしやすくなります。矯正治療には相応の費用もかかるので、「すぐにでも矯正治療を開始しなければならないタイミング」よりも、「ある程度、治療開始すべき時まで猶予があるタイミング」のほうが考えをまとめやすくなります。

早めに診てもらって選択肢を増やすのが良い

お子さんの将来を考えると、健康のリスクやコンプレックスの原因となる歯並びの悪さは早めに解消したいところです。しかし、治療開始のタイミングや費用については、歯科矯正や歯医者に詳しくない人では判断が難しいです。

早めに歯医者で診てもらえば、歯科矯正の必要性や適切な治療開始のタイミングについて知ることができます。早めに治療開始できれば最低限の負担でお子さんの不正咬合を改善できることも多いでしょう。お子さんの歯並びが悪いと思っていなくても、乳歯が生えたタイミングで一度は歯医者を受診してみてください。

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