子供の歯並びが悪くなる原因とは?歯並びの悪さから生じる問題と予防法

歯並びが悪くなると、それが自然に治ることはほとんどありません。さまざまな弊害を生じる不正咬合は、実は子供の頃からその原因が発生している事が多いトラブルです。将来的に大きな弊害を生じるのであれば、子供のうちから歯並びの悪化は防ぎたいところです。そこで、子供の歯並びが悪くなる原因やその予防法について解説します。

子供の歯並びが悪くなる原因

子供の頃に歯並びが悪くなる原因としては、大きく分けて「先天性の原因」「癖」「虫歯」に分けることができます。

先天的な原因

子供の歯並びの原因として、第一に「先天的な原因」が挙げられます。遺伝などの原因によって歯の本数が通常とは異なることによって、歯並びを悪くします。先天的要因であるため、有効な予防法は存在しません。

具体的な内容としては、まず「先天性欠如歯」が挙げられます。「大人乳歯」の原因にもなる症状で、先天的に永久歯の種となる「歯胚」が欠如することで永久歯が生えないのです(乳歯は歯の根が短いので永久歯以外の原因で抜ける可能性が高い)。

同じく永久歯の本数が少なくなる先天的な要因としては「埋伏歯」が挙げられます。これは歯が骨の中に完全に埋まって生えてこない状態と、歯の一部分しか生えてこない状態に分かれます。どちらにしてもきちんと歯が生えているわけではありませんので、歯並びを悪くする原因となります。

逆に生える歯の本数が多くなるのが「過剰歯」です。本来、歯が生える本数というものは決まっているのですが、歯胚が多く作られる、あるいは一つの歯胚が分裂することで数が増えることにより歯の本数が過剰になります。また、過剰歯が埋伏歯となる(生えたくてもスペースがない)ケースもあります。

その他、歯の大きさの割に顎が小さい場合は、歯が並ぶスペースが足りないため、歯並びが悪くなります。歯並びが悪くなる原因で一番多いのが、この顎が小さい場合です。

癖による影響

次に考えられるのは「癖」による不正咬合です。ふとした癖や生活習慣によって歯並びが大きく悪化してしまうことが考えられます。特に子供の頃から癖が染み付いてしまうと、大人になるまで癖が続いて重度の不正咬合の原因になることも考えられます。

例えば「頬杖を付く」ことです。勉強机でちょっと考え事をする時についやってしまう行動ですが、これは片方の顎骨に負荷をかけてしまいますので、歯並びにも悪影響となります。また「おしゃぶりの長期使用」や「指しゃぶりの癖」も原因となります。特に前歯に関係する不正咬合(上顎前突や交叉咬合、開咬など)の原因となる事が多く、口を開ける時に外から見えるのでコンプレックスの原因になりやすいため、なおした方がよい癖です。

乳歯の虫歯

後天的な原因としては「乳歯の虫歯」が挙げられます。永久歯に生え変わるから乳歯が虫歯になっても影響は少ないと思われるかもしれませんが、乳歯が虫歯になると不正咬合の原因になる可能性が高くなります。

もともと乳歯はエナメル質が弱く、永久歯よりも虫歯になりやすいのです。虫歯によって乳歯を抜かなければならない、あるいは大きく欠損することによって隙間ができると、隣の歯がそこに向かって倒れ込んでしまいます。また、これから生えてくる永久歯にも影響し、歯並びを悪くす可能性があります。

歯並びが悪くなると何が問題なのか?

さて、これまでに「◯◯が原因で歯並びが悪くなる」ということを話してきましたが、歯並びが悪いとどのようなデメリットがあるのかがわかれば、歯に対する意識が変わると思います。歯並びが悪いことによるデメリットやリスクは数多く存在するということを理解しましょう。

見た目が悪くなる

第一に「見た目が悪い」ということです。歯並びが悪いと、ひどいときには口を閉じにくくなったり、凸凹の歯がむき出しになったりして見た目に美しくありません。見た目が悪いことが「コンプレックス」の原因になりかねないということです。

特に上顎前突などのように前歯の歯並びが悪いと、笑ったときや会話している時に相手に歯を見られてしまうため、相手が何も言わなくても「見られて恥ずかしい」と感じてしまいます。それが最終的に人前に出ることへの弊害になってしまうこともあるので、決して侮ることはできません。

虫歯や歯周病にかかりやすくなる

第二に「虫歯などのリスクを高める」ということです。歯並びが悪いと、歯が重なった部分の歯磨きがきちんとできないことが多く、磨き残しによって歯垢や歯石が溜まります。これが虫歯や歯周病の原因となるため、乳歯や永久歯の健康を考えると不正咬合を放置することは危険なことであるとわかります。

発音やかみ合わせのトラブル

第三に「咀嚼と消化に問題が生じる」ことです。歯並びが悪くかみ合わせが悪くなると食べ物をきちんと噛めなくなり、消化器官への負担が大きくなります。また、同じような原因から「発音に問題が生じる」というデメリットもあります。

その他にも、歯や顎とは直接関係しないような、さまざまなデメリットを抱えることになります。この記事をご覧になっている人の中にも、ひょっとしたら歯並びやかみ合わせの悪さによって引き起こされる「肩こり」「腰痛」「手足のしびれ」といった症状に悩まされている人がいるかもしれません。

子供の歯並び悪化を予防する方法

先天的なものは予防のしようがありませんが、後天的なものの多くは予防ができます。お子さんに言い聞かせることは難しいですから、親御さんがきちんと見てあげて、歯並びが悪くなることを予防してあげてください。

悪癖の改善

子供の頃に定着しやすい悪癖を改善し、その再発を防止することが歯並び悪化を予防することにつながります。頬杖や指しゃぶりのように、歯や顎に関係する癖をしているのを見つけたら、やめるように言い聞かせてください。

言い聞かせるだけではやめないという場合は、少し工夫する必要もあるでしょう。例えば指しゃぶりの癖をやめさせるにあたっては、「害はないものの、味がとにかく苦いマニキュア」がいくつか販売されていますので、それを使ってみるという方法があります(爪噛み癖の改善にも役立つ)。

他にも、親がしている癖を子供が真似ているという可能性もありますので、歯並びを悪くする癖をしている場合は親がまず第一にそれをやめる努力をしてください。

虫歯予防とケア

歯並びを悪くする原因の一つ「虫歯」に関しては、自宅での予防と歯医者でのケアが重要なポイントになります。お子さんの歯の健康を考えるのであれば、歯並びの良し悪しを別にしても虫歯予防の意識を持つことは重要です。

前述の通り、子供の歯は虫歯に弱い構造となっています。そのため、大人以上に虫歯に対する危機意識を持って、その予防に努めることが必要になります。しかし、子供本人がそれを理解して実践することは難しいでしょう。親御さんがしっかりとお子さんの歯のケアを手助けすることが重要です。

また、いくら親御さんが注意して歯磨きなどのケアをしっかりしていると思っていても、磨き残しによって虫歯や歯周病のリスクにさらされている可能性が残ります。歯のケアの基本は自宅でのケアが中心となりますが、歯医者の力を借りることも重要です。

初期段階の虫歯ならば簡単な治療で完治でき、治療の必要がなくても、正しい歯磨きの方法を知るために歯医者に行くことは大きな意味があります。さらに、小さい頃から歯のケアの重要性や虫歯の恐ろしさを理解することができれば、将来的な歯のトラブルの発生リスクを抑えることにもつながります。

癖と虫歯を予防して、歯医者の力も借りることが重要

予防できる「歯並び悪化の原因」は、基本的に「癖」と「虫歯」に起因するものです。先天的な原因についてはどうしようもありませんが、これらを原因とした不正咬合は親御さんの注意でリスクを大幅に下げることができます。いかに「子供の歯並びは親次第」と思えるかが鍵を握ると言っても過言ではありません。

そして、自宅で親御さんが子供と一緒になってできる予防策だけでは、歯並びの悪さを完全にシャットアウトすることは難しいでしょう。既に不正咬合の症状が出ている場合や、虫歯などの原因を取り除くためには、歯医者の力を借りなければなりません。できれば、乳歯が生えた時点で早めに歯医者で診てもらうことをお勧めします。

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