幼児・子供の歯ぎしりが気になる!その原因と治療方法を知っておこう

お子さんが「歯ぎしり」をしていると、どうしても気になってしまうでしょう。「何か病気じゃないか?」「歯に悪影響ではないのか?」という点が不安になり、何科を受診すべきなのかと慌てる方もいます。そこで、幼児や子供の歯ぎしりの原因や治療法について解説します。

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小さい頃の歯ぎしりと時期ごとの理由

乳幼児、あるいは小学生程度の年齢のお子さんならば、歯ぎしりには生理的な理由があります。多くの場合は特に治療は必要ありませんが、どうして歯ぎしりを行うのか、3つの年齢域に分けて解説します。

乳幼児の歯ぎしり

乳幼児の歯ぎしりは、基本的に「生理現象」であると考えて問題ありません。乳歯の生え始めは一般的に生後6ヶ月頃から始まります。その頃になると乳幼児は歯が生える違和感によって歯ぎしりをしてしまうと考えられています。

歯ぎしりをすると「乳歯が削れるのではないか?」と考えるかもしれません。確かに同じ硬さを持つ歯同士が削り合うことによってすり減ってしまうことは考えられますが、そこまで深く心配する必要はありません。なぜならこの時期は顎関節や周囲の骨も柔軟であり、さほど深く削れることはありません。

違和感も一時的なものであり、ある程度したら自然に歯ぎしりをやめることが多いでしょう。ただし、あまりに長く歯ぎしりを続けているときは、一度歯医者で診てもらったほうが良いかもしれません。そうでなくても乳歯の状態を診てもらうことには相応の意味がありますので、乳歯が生えた頃に歯医者で診てもらい、歯ぎしりについても相談しておくと安心できます。

6歳ころまでの歯ぎしり

子供がある程度成長して、6歳頃までの歯ぎしりもあまり問題ありません。この頃は乳歯から永久歯への生え変わりの時期であり、やはり違和感があるため歯ぎしりをしてしまうのです。乳幼児の頃と同様に、違和感がなくなるにつれて、自然に歯ぎしりも治まることが多いものです。

また、逆に歯ぎしりによってプラスの効果を発揮するケースもあります。歯ぎしりによって永久歯が生えてくるスペースを確保していたり、微妙なかみ合わせの悪さを調整していることもあります。むやみに子供の歯ぎしりを制止することも良くないということです。

ただし、乳幼児の時よりは歯ぎしりに対して敏感になる必要があります。幼稚園から小学校に上がる頃は、生活環境が大きく変化して子供が「ストレス」を感じている可能性があります。ストレスによる歯ぎしりであれば看過できるものではありませんので、早めに病院(小児心療内科など)で診てもらうことをおすすめします。

6歳以降の歯ぎしり

小学校入学以降の年齢になると、歯ぎしりに対してもそれなりに警戒する必要が出てきます。まだしばらくは乳歯から永久歯への生え変わりの時期であるため、その違和感による歯ぎしりであると推測できます。しかし、生え変わりが終わる年齢になるにつれて、歯ぎしりの危険性が高まってくると言えます。

歯が生え変わる年齢は個人差があるため一概には言えませんが、生え変わりには6年ほどかかると言われています。専門家によれば、10歳以下の子供が歯ぎしりをする割合はおよそ3~4割ほど。6歳以降は、乳歯のみの時期と比較すると骨の柔軟性も失われており、永久歯が削れてしまうリスクもありますので楽観視はできません。

中学・高校生になったら要注意

乳歯が生える頃や、乳歯から永久歯に生え変わる時期に歯ぎしりをすることは、それほど問題にはなりません。しかし、10代になると、歯ぎしりはその原因解明が急務になります。

すでに永久歯が生えそろった頃になると、生え変わりによる違和感で歯ぎしりをすることは考えられません。では、なぜ歯ぎしりをするのかと言えば、多くの場合は「ストレス」に起因します。中学・高校の頃になると思春期・受験・生活環境の変化の真っ只中であり、さまざまな悩みやストレスを溜め込みがちです。そのストレスを原因として歯ぎしりをしてしまうとなれば、早めに対処しなければなりません。

最も厄介なのは「悪循環になる」ということです。この頃の歯ぎしりは、歯を支えている骨や筋肉に対して、その発育を阻害する原因となることが多いといわれています。その結果、かみ合わせが悪くなり、さまざまなデメリットを生じてしまいます。咀嚼の障害から来る消化器官への負担や発音への悪影響、体のバランスが乱されることによる肩こりや頭痛などの諸症状が、ストレスをさらに溜めることになるのです。

ストレスが溜まる一方で、すでにこの悪循環に陥っている場合、自然にストレスが解消されることはあまりありません。その結果、歯ぎしりの原因を常に抱える事になってしまうため、歯ぎしりによる歯や周囲の骨、体全体への悪影響にさらされ続けることになります。中学・高校時代は成長における重要な時期でもあります。その大切な時期をストレスと歯ぎしり、それによる健康への被害にさらされることは何としても避けたいところです。

歯ぎしりの治療方法

子供の歯ぎしりの中には、治療の対象となるパターンがいくつかあります。では、実際に治療対象となった場合に、どのような治療を施すのか解説します。

歯列矯正

永久歯に生え変わってからも歯ぎしりが続いている場合、歯列矯正を必要とするケースが多くなります。永久歯に生え変わった段階では、すでに大人と同じ内容の歯列矯正を必要とします。重度の場合は治療期間も長くなりやすいので、早めに歯医者を受診し、矯正治療を開始する必要があります。

歯並びが悪いと、健康上だけでなく審美的にもさまざまなリスクを抱えることになります。特に前歯の歯並びに影響している場合には、見た目の悪さでコンプレックスを抱えてしまう可能性があります。放置していると就職活動などに差し支えることとなり、さらに影響は大きくなると言えます。高校生までに治療を開始できれば、社会人になるまでに矯正を完了できるでしょう。

マウスピース

歯ぎしりの治療としては、「マウスピース」が用いられることもあります。特に就寝時の無意識の歯ぎしりに対して大きな効果を発揮してくれます。子供が幼い場合には、就寝時の着用を嫌がる可能性がありますが、慣れると気にせず就寝できることが多いようです。

市販されているマウスピースを使用するという方法もありますが、歯医者でマウスピースを用意してもらうことをおすすめします。市販のものは個人の歯並びを反映させるものではないため、一人ひとりの歯並びに合わせたものを用意できる歯医者のほうが良いのです。

ストレスやかみ合わせが問題かも、歯医者で診てもらうことをおすすめ

子供の歯ぎしりは、基本的に年齢を重ねるほどにそのリスクを高めることになります。もちろん乳幼児であっても健康上のリスクを抱えていないとは言い切れませんが、ストレスや歯並びを原因とするような良くない歯ぎしりを起こすのは、成長するにつれてそのリスクを高めることになります。

子供の歯ぎしりが気になる場合は、やはり歯医者で診てもらうのが無難であると言えます。実際に健康に悪影響を及ぼしているかどうかは別として、その良し悪しを判断して、必要に応じて治療を受けることは重要な事です。大切な歯を守るためにも、安易に歯ぎしりをやめさせようと働きかけるのではなく、専門家である歯医者で診てもらってください。

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